中1 ADHD系男子 ケアレスミス対策01

中1 ADHD系男子 ケアレスミス対策01

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前回、中1男子「数学のケアレスミスがやばすぎた」という事で、どうしたらなくなるか?

実験 & 検証をはじめることにしました。

ケアレスミスをなくす対策として、まず思いつくのは?
見直しをする。

結論から言いいます。

ADHD系息子に見直しをさせてみても、ほぼ間違いを見つけられない・・(-_-;)

とは言え、「見直し習慣は大切」なので どう対応したかについてお話してみます。

 

もくじ

ケアレスミス! 見直ししても、間違いが見つけられない理由

そもそも、なぜ 見直ししても間違いを見つけられないのか?

彼の行動を観察しながら 私の頭の中に思いつくことを書いてみます。

「間違いが見つけられない 5つの仮説」

  1.  思い込みが激しい
  2.  見るのが苦手で、読み間違いをする
  3.  字が汚すぎて、自分の字でも読み間違える
  4.  混乱してきて、計算方法をド忘れてしまう
  5.  集中力が続かない

 

ADHD系男子について掘り下げる

「間違いが見つけられない 5つの仮説」の実態は?  仮説について、もう少し詳しく掘り下げてみます。

  1.  思い込みが激しい。 ゆえに、「こうに決まってる」という思いから間違いを見つけられない。
     (The 早合点)

  2.  目の使い方が上手でないので、細部まで見れていない、もしくは見落としている。

     パパッとしかみれない (注視ができない) ため 、パッとみた情報から想起して 別の文字や数字と読み間違いをする。 ゆえに、読み間違い、桁ズレなんかも生じるかもしれない。

     【補 足】:発達凸凹さんには、見ることが苦手な子がいます。

    目の使い方が上手ではないので、読み飛ばし等が発生したり、見たい対象物をじーっと見ることが苦手なため細部を見落としたりします。


  3.  基本、書くことが苦手な息子。

     手先が不器用。微細運動が苦手。力加減が苦手 。 (低学年の頃は、筆圧こすぎで鉛筆の芯がボッキボキ・・)。

    発達界隈では、目と手の協応が・・ なんていったりしますね。。

    そんなこんなで極力、書くことを好まないので、パパッと書いた字が汚く、ノートを読み返しても「自分でも読めない状態」がまま発生します。
     (それを読み解こうとする、先生方にはいつも頭が下がる。。)

    ゆえに、自分で見直しをさせると、自分の書いた字が汚すぎて、違う文字と認識して計算間違いをする。 (ありえない・・。)


    ちなみに「書こうと思えば、きれいに書ける」んです。 ただ、普通の人が無意識にやっている動作が難しいため、人より 意識して文字をみて意識して力加減をコントロールして・・

    書くことに対して、とても労力と時間を使うのであまり書きたがらないのでしょう・・。

    そしてもう一つ。

    「そもそも、ノートの書き方がなってない。。」

    書くことに苦手意識があるゆえ、「雑に書く、必要最低限しか書かない、余白などを取らない」といったことなのでしょうか?、なんとまぁ見づらいノートです。

    そして、極めつけは 「数学の途中式は、すべて横書き。」 (ありえないっしょ。)

     母 : あんた、計算式は 縦に書くもんだよ。
         (計算式の横に続けて、筆算が横一行に永遠とかいてある・・)

     息子: あっ、それ先生にも言われた。 (すでに、言われてるのかーい!)

    日付もなけりゃ、ページもない。 問題番号もなければ、行間もない。


    丸付けの確認をしようとした、母が発狂。 逆に、ぷちパニック(笑)
    行間もない文字の羅列をみせつけられ、見づらすぎて、イラつく。。


  4.  問題でつまづいてしまったり、余裕がなくなってしまうと・・
     テンパリだして頭が真っ白。 今までできてたこともできなくなってしまう。
     (ワーキングメモリーがチープすぎる。。)


  5.  やる気がないと、集中力が短〜い。

     基本、集中力がないので。キョロキョロしていると 机の上のいろんなものが目に入り、気持ちや思考が他にうつってしまいがち。 
    (「ADHDの子は机の上に余計なものはおかないで。」って、言われるのはこのことなんでしょう・・。)

    もしくは、「こんな計算やりたくねーし。早くゲームやりたいな・・。 パパッと片付けて、終わりにしよ。」 (The いい加減)

    なんて、違うことが頭をよぎり、気持ちは次のことを考えているので上の空。 (The 集中できない)


となるわけです。
ケアレスミスの要因は、盛りだくさん!

そんな彼の行動から学び、改善したこと

  • ノートは、自分で読める字で書こう。人に見せるものは、きれいに書こう。
  • 日付、ページ、問題番号 大問、小問 必ず書こう
  • 途中式は必ず書こう
  • 筆算のイコールの位置は、揃えて書こう
  • 見直すときの意識を変えよう  (思い込みを捨ててください)


つまり。ノートを見やすくきれいにしてから、見直しをしましょう!

補足をすると。

字が汚い・・

まぁ、程度の差はあるけれど。字が汚いは、男子あるある。
めんどくさくて、ページ番号、日付なんか書かないことも多いのでは? 

ページだけではなく、「日付」も書いておくことで
学校の進捗に合わせて復習するとき次のテスト範囲の予想をたてるのにも役立ちます。



途中式を書こう

途中式は、暗算できるので省略してしまったりする場合もあるけれど。。
書くことで見直し時の時間短縮につながったり、思い込みによる間違いの防止にもつながります。

そして、自分の間違いやすいところの把握に一役買います。

 

見直しするときのポイント、まとめ

どれも当たり前といえば、当たり前のことなんだけど。 その当たり前ができていないのが、ADHD系男子。 再度、徹底することで見違えるほどノートは見やすくなりました。


ノートが見やすくなるだけでも、さまざまなメリットがあります。

  • 誤字脱字によるケアレスミスも減るし
  • 見直しの時間短縮にもつながる。 (見にくい文字のノートを見返すのは時間がかかる)
  • ごちゃごちゃした視覚情報では余計、あたまも混乱するし
  • ノートがきれいなら、内申点も考慮してくれるだろう

そして、ノートがきれいになったら・・
「間違いがある前提で、見直しをすること!」

ロボットではないのでね。 いくら完璧にしたつもりでも間違いはあるもの。
「間違いが見つけられない自分がヤバいと思え。」 (by 石田先生)

 

教育評論家の石田先生も本の中で、こんなことを言っておりました。

ケアレスミスを失くすためには、見直しをすこと。

その前段階として、ノートをきれいに書いてるあることが大前提という話が長くなりましたが・・(汗)

 

【数学の見直しのポイント】

  • 自分はどういう間違い方をするのかという傾向を知ることが大事で、そこを重点的に見直すこと
  • 「絶対に間違っているのがある!」と思って見直すこと
  • 間違いは、最低でも3つは見つけるように。それが見つからないときは、超やばい!
  • テストの時間内で見直しをする時に、最初から計算しなおしていたら時間がたりないので、
    途中式を残しておいて、それを目でみて発見すること

 

【参考図書】
学生の勉強法 これまでヒミツにされてきた誰でもトップ層に入れる [ 石田勝紀 ]

 

家庭学習の際は、

  • まず、ノートを見やすくかく
  • 自分で採点させる
  • ADHD系男子は、採点もミスるので・・ 母が空いてる時に、ダブルチェックをしています・・。

ノートがきれいになり 見直しができるようになってくると、自分の間違いの傾向がつかめてきます。

石田先生の言うとおり、
「自分のミスしやすいポイントを知ること」が、自主学習での大切さなんですね。

ただ、漠然と「見直しをして〜!」と声かけしてもADHD系男子は見つけられません。

日頃からコツコツ積み上げて、自分のミスしやすいところを知ることで、
どんなところに注意を向けて見直しをすればいいのか?」を把握し。 

少しずつ、自分の間違えを見つけられるようになってきました。


また、テストの際は、ただ漠然と 頭から見直しするのでは時間がなくなってしまいます。

限られた時間の中で、いかにミスを減らすかは・・
自分の間違いやすいポイントを把握して そこを見直すことが大切なんですね。


次回は、ケアレスミス対策について、もう一歩ふみこみます。

 

           
     

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