パート主婦。医療事務の資格をとってみて思うこと

パート主婦。医療事務の資格をとってみて思うこと

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昨年は本当に忙しい1年で。
なかなか更新できずに、新しい年を迎えてしまいました。

去年の今頃は、お正月休みを利用してちょうど医療事務の資格の勉強に励んでいた頃で、年明けの仕事もレセプトに追われていましたね。

さて、前の記事ではパートのお仕事事情から、医療事務の資格についてみてきました。

前回は、試験の内容や学習の仕方についてみてきましたが、ここでは試験申込についての補足情報と、医療事務シリーズの最後に「医療事務の資格をとってみて思うこと」について書いていきます。 

もくじ

 

医療事務試験の補足:テキストには有効期限がある?!

ほんとに医療業界、ド素人の私ですが。最初に、医療事務の資格試験ってどうやって受験するんだろうか?と調べていたときに「ヤベーと焦ったこと」を書いておきます。

それは、テキストには有効期限があったのです(驚)?!

なぜ有効期限があるのか?というと。 「2年に一度 法改定」があるから〜!

という訳で、初心者さんにも もう少しわかり易くに説明するために。。 まずは、レセプトについて簡単にお話しておきます。

レセプトって何?

医療事務とは、病院やクリニックなどの医療機関で、受付や会計などの患者さま対応と医療費の計算、月に1度のレセプト作成などを行う専門職です。

というわけで、医療事務試験には欠かせないレセプト。医療事務の資格の肝となるのは、『レセプト = 診療報酬明細書の作成』なわけですが。

レセプトとは、診療行為を点数化し 何にいくらかかったかを点数に換算して計算し「診療に対する報酬明細」を作成する作業。 要は、買い物でいうところのお会計明細を出すこと。「何にいくらかかったのか?」ってヤツです。

よく大きい病院にいくと、お会計時にくれる領収書ではなくて『診療明細書』とかいう紙です。
「本日の医療行為は、どんなことをして いくらかかったのか? 」っていうのが、点数で記入されてる紙なんですが。 馴染のない言葉が並び、みてもピンとこないやつですよ(笑) ざっくりいうと、その紙の点数のチェックをしていくんですね。

明細自体は、今はレセプトコンピュータで簡単に出せるわけですが。その明細 (診療行為に対してとれる点数・請求できる点数) が間違いないかを人の目でチェックするのがレセプト作業というわけです。

(このレセプト作業というのは、少し医療知識もないと判断できませんし、配点のための条件がとっても複雑なのです・・ 故に、難しい。。)

ちなみに、病院窓口で患者さんがお支払いする額は、窓口で健康保険証を提示することで 一般的には自己負担額が3割となります (高齢者は1割だったり、人によって割合は違います)。 

病院側は残りの7割を健康保険組合、国民健康保険等に請求しなければ医療費の全額を受け取ることができません。 この7割を請求するために、レセプト (診療報酬明細書) を作成し請求するのです。

毎月10日にレセプトといわれる診療報酬明細書を提出 (売上の請求) することで、病院の売上がたつわけです。 だから、病院にとってはかかせない大切な業務なんですね。

 

さて、前置きはこの辺で。 さきほどの問題に戻ります。

その診療報酬の「配点の基準 (条件)」は、 2年ごとに見直して改定することが法律で決まっているのです。 点数や算定基準、施設基準など。点数が変わるものもあれば、新しく追加になる項目があったり、なくなるものがあったり様々、変更があるそうで。

法改正により情報が古くなってしまうと・・。

点数化するにあたり判断条件の基準が変わってしまうので、古い情報 (条件) で判断していたのでは正しくレセプトチェックができないわけです。しかも、テキスト持込可の試験なので 学習時に用いていたテキストが古くなった場合は、試験に望めなくなるんですね。

というわけで、テキストと試験自体にも「有効期限」があり、試験の申込時には「何年度の試験をうけるのか?」を選ぶことになりますし、古い年度の試験を受ける場合は、締め切りが設けられている (いづれは受験可能期間が終了する) ようです。

➠ Excel, Word の資格試験も同じよね。常に、バージョンアップしていくので古い試験はいづれ受けられなくなりますね。

 

私の場合…。

古いテキストをお借りして勉強していたので、テキストに該当する年度の試験の残り猶予がないことに気づいた私。。 んじゃ、「このテキストが有効なうちに試験うけないといけないの〜? のんびり勉強してる場合じゃないじゃん!」となったわけなんです(汗)

一人で学習すると、締め切りがないのでダラけてしまいがちですが。。

年単位で放置はダメですよ。

ぶっちゃけ、医療事務の資格って必要なのか?

さて。医療事務の資格の必要性についてです。

ネットの書き込みをみると、「資格とっても意味ないよ」という意見も見受けられますし。 実際、未経験だって採用してくれるところはあるわけですから。 「必要か?」といわれれば、実務経験にまさるものはありませんし、資格はなくてもなんとかなるわけです。

が、個人的には「未経験だけど、医療事務を頑張りたい!」と思うなら、とっておいたほうがいいと思います。

 ⇨ もう少し丁寧にいうと。

正直、資格だけ持っていたって「診療報酬請求事務能力認定試験 (一番むずかしい試験)」以外は、即戦力としては役に立ちそうではないけれど、 持っていないと「最低知識が足りない」ってこと。

この差は大きいと思います。

仕事をはじめた当初のわたしはと言えば・・。
 ・疑義照会して とか、
 ・これ施設要件、満たしてるから加算とれんじゃね? とか、
 ・この薬、特処だよ。 とか

言われましても、チンプンカンプンなわけです(汗)  「みんなの会話についていけてねー。」って感じでした。

未経験で採用してもらえる場合は、教育体制の整っているところであればいいと思うのですが。現状、どこも人手不足で人を採用するわけですから、丁寧に教えてもらえるところに出会えるところのほうが稀かもしれませんね。

人が集まらないので、未経験採用というのが現実なところ。

毎月10日のレセプトの締め切りに追われて作業してるわけですが。忙しい業務内に、ゆっくり説明をしてもらえる時間もなく・・。簡単に説明をうけるものの前提知識がないと、理解するにも及ばずレセプト業務を手伝えば 手伝うほど焦りを感じるわけです(笑)

医療事務の資格をとって思うこと

資格の勉強をしてみた感想としては。

上でもお話した通り。 私の取得したレベルの医療事務の資格では 実践では使えないというか、知っていて当たり前の知識。 最低限みにつけるべき基礎知識なので、即戦力には至らないということ。

逆にいうと、そんな最低限の知識もなく仕事をしていると、仕事をしていても 全然 意味がわからないということなんです。私のように。。


ただ、言われたことを右から左へ指示を仰いでレセプト訂正している分には構わないのですが、そろそろ慣れてきたし、「やってね (一人で判断して)」と振られても。 ツギハギだらけの知識では、全然、わかりませんよ(汗)

最低知識の部分はあえての説明もないんで、知ってる前提で説明をされるのでイマイチよくわからんのです。っていうか、教える側からしても根本から説明するのも細かすぎて内容的にしんどいです。

そういう意味でも、すでに未経験でレセプト業務に携わっている人も仕事を続けていくのであれば 資格勉強をしてみるにこしたことはないと思います。

 

また。 

一言に、レセプト経験といっても・・、診療科目によっても必要な知識は異なるのです。 

レセプトを読み解くとなると、「病名の知識から薬の知識」も必要になってくるわけで。 そーなると、内科と眼科では病名も処方される薬も全然 違ってくるわけですし。

内科といっても小児科となれば、子ども用の算定要件も入ります。また、 同じ薬を処方されても、科によって用途も変わってきたりましす。 

そんなことから医療事務検定でも、試験によっては受験科目がはじめから「医科」と「歯科」に分かれていたりします。。

というわけで、資格はとって損はないし 医療事務としていさらなるスペシャリストを目指すなら、将来的に「診療報酬請求事務能力認定試験」を目指すのもありかもしれませんね。

とはいえ、平均合格率は30%程度。。民間資格なのに、実際に実務経験のある方も含めてこの合格率ですから、かなり難易度の高い試験なようですが。恐るべし・・。

まとめ

いかがだったでしょうか? 

これから、医療事務の仕事に挑戦したい人。 未経験からはじめてみたけれど?! 長く続けていきたい人は、資格試験をとってみてもいいかもしれませんね。
経験をつめば、歳を重ねても近場で働き先が見つかりやすいという意味でも医療事務という仕事も一つの選択肢かもしれません。

初心者向けの医療事務の資格として、今回は2つの試験をご紹介しました。 

① 医療事務認定実務者         難易度★  ➠ ユーキャン
② 医療事務技能審査試験 (メディカルクラーク) 難易度★★ ➠ ニチイ

通信講座によっても、取り扱う試験がことなるので要注意です!

 

教材費用、受験料、試験の難易度からいって、わずかですがユーキャンが取り扱う「医療事務認定実務者」の方が安くて簡単なようです。(キャンペーンや教育訓練給付制度などの活用にもよると思います)

ちなみに、今なら「2024年 新春キャンペーンで 5000円割引」 だそうです。 2/15 まで)

初心者がとっかかりやすい①の試験を選ぶか、少し勉強を頑張って「知名度」のある②の試験を選ぶか。

ちなみに、私が学習に使用したユーキャンのテキスト。 医療業界、ド素人の私にもわかりやすく オススメです。 通信講座と言えば、最大手ですし。 合格実績も多数あるので、年々わかりやすく改良されているでしょう。『 ユーキャンの医療事務通信講座 』あたり、安心というか手堅いところですね。

何かの参考になれば、幸いです。

 

 

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