発達あるある 冬でも半袖なワケ | さいんぽすと★3人の子供から学ぶ、ぱすてるママの子育て情報発信!

発達あるある 冬でも半袖なワケ

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発達の疑問に答える
「発達あるある探検隊のコーナー」
です。

アメブロにこんな記事を書きました。
「発達あるある 冬でも半袖」

小学校6年間半袖で過ごした息子が
修学旅行のあとから、長袖を着るようになりました。
という記事です(笑)

発達障害の子は、冬でも半袖率が高いんですが。
 ⇛ 発達あるあるです。

・なぜ、冬でも半袖なのか?
・どうしたら長袖をきてくれるのか?

「冬でも半袖を好む息子に、長袖を着せるべき?」という疑問について書いていこうと思います。


もくじ

冬でも半袖な子いませんか?

タイトルに書きました、「冬でも半袖」の子。
昔から、学年やクラスに一人二人 オールシーズンの半袖の子
っていませんでしたか?

私の体感では、最近は 真冬を除くと
若干、半袖の子が増えたように感じるのは気のせいでしょうか?

○十年前・・
私が小学生の頃にも、
真冬でもランニング姿、黄色いランドセルの男の子がいて、
当時は子どもながらに、「変な子〜。」って思ってました。 (ごめんね。)

いつの時代にもいるんです、冬でも半袖の子。
昔だったので、オンボロ長屋とか普通にあった時代です。

よくドリフのコントで、短パンにランニング
坊主頭に10円ハゲみたいなイメージな男の子でした。
(最近の人には、ドリフで例えてもイメージできないかもですね・・)

「冬でもランニングって貧乏なの?」
って、子ども的発想もしました。
(今じゃ、問題発言です・・。すみません。)

ところが。
まさかの自分の息子も半袖・・(汗)

こんなに寒いのに、なぜ半袖なのか?

発達障害の子は、冬でも半袖率が高いです。

その主な理由とは・・

温度調節が苦手

暑さ、寒さを感じにくいのです。 感覚鈍麻、感じ方が鈍いってことです。

触覚過敏

洋服のタグが気になる、縫い目が気になる、生地の肌触りが気になる、服の締めつけ感が気になる。

と言った理由から、薄着を好みます。

余計な刺激があると、そこばかりが気になって不快に思ったり、落ち着きません。

他にも、「絶対、この服じゃないと嫌!」など
こだわりの問題や。

  • いちいち、上着を脱ぎきするのが面倒くさい
  • 上着の着脱のタイミングがつかめない

等々、原因は色々あるかもしれませんね。

どんな感覚なのか? 少し例をあげてみます。

例えば、赤ちゃんの服。

ママさん、思い出してみてください。 新生児用の肌着。

洗濯表示などが書かれたタグが表についていませんでしたか?
その理由は、タグが直接肌に触れることによる不快感をなくすため

赤ちゃんの肌は大人に比べて非常に薄く、デリケート。
些細なことでもそれが刺激になったりします。 肌が薄いので、敏感?感じやすいのでしょうね?

そんなわけで、新生児の肌着は、タグや縫い代が表側になっていたりします。

また、赤ちゃんは体温調節が苦手なので、
季節にあった素材の服を着せたり脱がせたりとママがこまめに体温調節をしてあげますね。

発達凸凹さんは、赤ちゃんの肌の薄さという意味では異なりますが、
発達がゆっくりなので、温度を感じる調整する、さまざまな感覚がまだ未熟なのかもしれません。

刺激に対する感覚が、過敏すぎたり鈍すぎたり、過敏さと鈍麻さが混在することもあります。

発達凸凹さんは、刺激に敏感に反応してしまうのです。

例えば、おしりが濡れたら?

突然の雨で自転車のサドルがぬれてて、おしりが濡れちゃった。。
濡れてるおしりが気になって
気持ち悪くて、そのあとの話や授業は全然耳に入らなかったよ〜。とか?
(例えが強引ですが・・)

普通の大人でも
気持ち悪い感覚のままだと そちらが気になって落ち着かない。
他のことに集中できないってことありませんか?

なんとなく、発達凸凹さんの不快さがイメージできるでしょうか?

敏感すぎると、他の人にはなんでもない感触。
ちょっとした刺激も不快にストレスに感じるということなのです。

感じ方には、個人差があり、発達凸凹さんでなくても、誰にでも偏りはあります。

ただ、その偏りが我慢できないほど、生活に支障がでてしまうほど
困り感にかわってしまうと 感覚の過敏、鈍麻ということになるのかもしれません。

うちの子は、これで長袖をきはじめた。

オールシーズン、半袖の長男は、
2、3年生の頃の担任に
「お母さん、冬なので そろそろ長袖きせてください・・」
言われ(苦笑)、母は恥ずかしい思いをしました・・。

周りからみると、寒そう (風邪ひきそう) なんで
ごもっともな意見です。


母:あんた、それで風邪引いたら笑われるよ? 長袖きなよ。

でも、「本人は半袖でいい。大丈夫だ!」と言い張るので
いつしか、一年中 半袖が当たり前となりました。
(衣替えがないので、楽ちんです。)

いつしか、長袖の服は買わなくなりました。
(家計にエコだね。)

でも、長男 現在小学6年生。
来年から中学生。制服になりますよ。
「あの子、冬に 長袖の制服きれんのかしら・・?」
ささやかな疑問というかヤバさがよぎります。

でも、思い起せば 幼稚園の頃は制服だったよね。
冬は長袖きてたじゃん?

「みんな着なければいけない状況になったら、少々我慢すれば着れるのかな?」
なんて思っていると・・

修学旅行をきっかけに、上着だけは羽織るようになりました。
 ⇛ 詳しくは、アメブロに書きました。

6年間、半袖で通した息子が長袖を克服しつつあるポイント

  • 服の肌触りがいい (お気に入りの感触) ものを選ぶ
  • お気に入りの服を選ぶ (肌触りや好きなキャラ、デザイン等)
  • 周りの目 (あいつ一年中 半袖でしょ?) を気にしなくなるタイミングを狙う

自分の比較的、安心できる触感、素材の服を試しながら、
本人の気持ち、感覚を大切にしながら
少しずつ慣れていければいいのかな?と思います。

まとめ


修学旅行をさかいに、上着をはおるようになった息子。
そう思うと。

もしかしたら、今までは 少し寒いけれど
洋服の不快な感触を我慢するくらいなら、半袖のほうがマシ。
 ⇛ 自分のお気に入りや、触り心地のいい素材なら長袖もきれる。着たい。

冬でも半袖、クラスのみんなに「○○くん、すごいね〜!」と言われつづけ
少々さむくても、今更あとにひけない。
 ⇛ 冬の日光など、寒い場所の修学旅行にいく人は、その時がチャンス!

と言うことなのかもしれません。

実際、長男はいつも比較的 体温が高く。
風邪を引くことは、ほとんどありません。
家族中が風邪をひいても、彼だけは引きません(笑)
精神力の問題なのか、6年間の半袖生活で体が鍛えられたのか?

まぁ、感覚の鈍麻さがあるので、基本的には寒さは感じにくい
もしくは、暑がりなのかもしれませんが。

私個人的には、

  • 本人が寒くなく、風邪を引かないのならば
  • 周りの目が気にならず 支障がないのならば

無理に長袖を着せる必要はないと思います。

本人の気持ちになって考えてみてあげてください。
嫌な感触、居心地の悪い状態では、気持ち悪いし、ツライし、授業に集中できないものね。

10歳をすぎると、だいぶ子どもも精神的にも身体的にも成長してきます。

脳の発達も進み 感覚を受け取る部分も整ってきて、
自然と長袖をきるようになることもあるかもしれません。

お子さんの様子をみながら、さりげなく
長袖をすすめるくらいで いいかもしれませんね。

それでは。

 

追記:


そー言えば、発コミュの吉野先生もこんなことを言ってましたね。

「冬に半袖きていても文句を言う必要はなくて、おそらく脳の特性だと思うので・・。
寒くなったら洋服きはじめるので、ゆったり構えてあげて。特に、幼児期。
大人になってきたら、その傾向はわりとおさまってくるので。

寒けりゃ着る! 確かに〜(笑)
ゆっくり構えてあげる。 親の気持ちの持ち方が大切なのかもしれません。

 

追記:


現在、中2になった息子です。小学生の間は、母が勝手に服をかってきて着せていました。中学生ともなれば、少しはおしゃれに目覚めて服選びにこだわったりするお年頃ですが。。

相変わらず、着るものには無頓着な息子です。

一緒に服を買いにいっても、「どれがいい?」と聞いても「どれでも」。。
というか、本当は「どんなのがいいのか、わからない」というところなのかもしれません。

先日も必要に迫られて、本人を連れて服の買い出しにでかけました。 服を買うときに確認するのは「この肌触りどう? 着れそう?」ということ。 感覚過敏があるので「これなら着れそう」と肌触りチェックが通るとお買い上げです。

中学の制服で少し長袖になれたのか? この冬は、「長袖きてきなよ」声をかけると、随分 半袖短パン率は減りました(笑)

そして今回、買い足した「普段きない色の服」をきてみたり、「ちょっと今どきな (表現が古い・・) 服」をきて出かけると、友達のリアクションが新鮮だったようで。

友 :「今日、おしゃれじゃん?」 👉と、言われて気分をよくしたのか?

息子:「この服わりと気に入ってるんだよね。」 👉と、すすんで長袖を着てくれるようになってきました。

お年頃なんで、親の声より友達の声が一番効果的です。 心身ともに、少しずつ成長しているようです。

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コメント

  1. ポケモンハンカチ より:

    初めまして。突然のコメント失礼いたします。
    我が家の次男は、2年前の冬から突然長袖を着ることを拒否し始めて現在に至ります。年齢は現在10歳です。我が家は比較的寒冷地域で、冬場はマイナスになることもしばしば。しかしながら、決して長袖を着ることはありません。他の兄弟は寒ければ普通の格好をします。スキー場に連れて行っても、頑なに拒否し、結局車から降りることが出来ませんでした。嫌なことがあると大暴れするため、家中の壁は穴あきだらけで、家具も家電も壊されたものは多々あります。
    寝癖が直らない、など些細なこだわりが解決されずに学校に行けない日もよくあります。
    中学生になったら制服を着ることが出来るのか、そもそも中学校進学に気持ちがついていけるのか、不安です。
    友達は比較的多く、勉強もそれなりに理解は出来ているようですが···。
    こちらの記事を読ませていただいて、少しずつ脳が成長してくれることを期待できそうです(^-^)/
    長文失礼いたしました。

    1. miku より:

      コメントありがとうございます!

      お子さんのお話 聞かせてくれてありがとうございます。いろんなお子さんの状況が知れると、私にも他の方にも参考になるのではないかなと思います。お母さんも日々大変な思いをされているのだと思います。

      親からしたら、「この先、大丈夫かしら?」って不安になりますよね。うちの凸凹次男も春から中学生になりますが、「どうなってしまうのだろう?」と思いますが心配したって始まらない、なるようにしかならないので、おおらかにいきましょう。

      コメントには「友達は比較的多く、勉強もそれなりに理解は出来ているようですが···。」とあり、「いいな〜 羨ましいな〜」と思いました。

      うちの子たちは癇癪はあまりありませんが、話せない次男はほぼ友達もいませんし、LD傾向なんで勉強もカラッきしです(笑) 長男は普通にお友達はいますが、やっぱり勉強はカラッきしです(笑笑)

      子どものダメなところばかりが目についてしまいがちですが、お子さんが出来ていること、良いところに目を向けて「褒めてあげることで脳は成長する」と言われています。

      また、お子さんが癇癪をおこしてしまったり、望ましくない行動をするときは 周囲は余計なことは言わず、見てみぬフリです。視線も、体も向けません。とにかく、とりあわない。周囲が反応してしまうことで、相手の要求に応じてしまうことになるので誤学習となります。

      本人のほとぼりが冷めて、お子さんにいい行動がでたら どんな些細なことでもいいので。「落ち着いたね」でもなんでも「良かったこと、できたことを褒めてあげる」ことです。地道に継続して対応してあげることで、少しずつ脳も成長していくようです。よかったら、試してみてくださ〜い。

      1. ポケモンハンカチ より:

        ありがとうございます。細やかなアドバイス、本当にありがたいです。
        癇癪をおこしたからといってすぐに取り合わずに、こちらの心に余裕がないときは少し時間をおいて「今朝のことなんだけどね···」というようにしてみたら、以前よりは落ち着いた反応がありました。
        いろいろありがとうございました。

  2. ちか より:

    ご返信ありがとうございます❣️
    そうなんですねうちの子もあと数年で中学生なので参考になります✨

  3. ちか より:

    こんにちは!うちの子も暑がりでとても参考になりました。
    ただうちの子はとても風邪を引きやすくて、薄着と風邪が結びついてません。(実際に薄着だから風邪をひいているのかも分かんないものでもありますし。)

    彼の好きな長ズボンを探してみようと思いました(^○^)

    1. miku より:

      コメントありがとうございました!
      少しでも、参考になっていただけたようで嬉しく思います。 

      うちの半袖息子は、現在 中学生となりました。中学校には長袖の制服にネクタイをしめて登校しております(笑) 冬の体育、みんな長袖のジャージの上下を着る中、半袖短パンで授業を受けていたり。相変わらず、半袖率は高いですが。。

      お年頃になり、少しは周りの目を気にするようになったのか? 私服のときは、半袖Tシャツの上に長袖の上着。たまに長ズボンと少しずつ長袖を着る機会が増えてきました。

      長い目でゆっくり見守ってあげるといいかもしれませんね。

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