緘黙児の母のつぶやき

緘黙児の母のつぶやき

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昨日、SNSにみいちゃんのニュースがあがっていた。
「場面緘黙症でケーキ屋さんを営む」みいちゃんの話。

忘れた頃にたびたび、メディアに取り上げられている。


 

『みぃちゃんのお菓子工房』は本になっているのだね。
びっくり。 今度、読んでみようかな・・

もくじ

緘黙について、振り返ってみる

みいちゃんの卒業式の映像、頑張ってる姿をみていると
うちの緘黙児と重なって涙がでてきた。

うちの緘黙ちゃんも相変わらずね。
中学になったら何か変わるかな?
かわんねーよ(笑)

環境が変わって もしかしたら? なーんて期待もあったけど。
相変わらずの緘黙次男です。

春から中学生になった次男。
・同じ小学校だった子たち
・よい担任
・よいコーデイネーターの先生に見守られて
彼は今まで通りです(笑)

中学生になり、次男なりに とても頑張っているよ。
みいちゃんも頑張っているよ。

なのに、なぜなんだろうね?
一向に改善されないのは?

シンプルに考えてみた。
緘黙って不安障害の一種。
不安の元、根本が改善されなければ。

不安が解消されなければ
治らないよね?

次男にとっての不安ってなんだろう?

そー考えたときに、緘黙の背景って人 それぞれだと思うんだけど。

よく、
・◯年生までは普通だったのに、友達や先生のある一言をきっかけにとか
・引越し前は普通だったのにとか
・話せないこと以外、成績とかは普通なんだけど
とか。

そーゆー子、いわゆる繊細さんタイプかな?

そんな子の場合は、何かのタイミング、それこそ周りの環境と本人の意識で
治るきっかけが掴みやすいのかな? って。

うちの場合は、緘黙の背景として
発達特性の部分が なかなかのウェイトを占めているのだと思うんだよね。

中学生活を通しても、それは感じる。

たとえば、
・「教科書だして」って言われても どこに何があるか探すのに時間がかかる
 ⇨ 教科書の管理ができない

・理科の実験で手順を説明されても、理解しきれない
・校舎広くて、使っていい階段、ダメな階段あって わけわからない
・部活の運動メニューが覚えきれない
 ⇨ ワーキングメモリが弱い

・漢字がよめなくて、プリント配られても内容が把握できない
 ⇨ 学習障害 (LD)

周りをみながら、見様見真似でなんとなく毎日すごしてる。
そんな次男に、『困ってることあるか?』と聞いても。

『べつに。』

話す術を知らないのもあるけれど。
今まで、それが当たり前だから 次男なりになんとなくやり過ごしてきているので。
正確に言うと、「今更 特別に困ったことはない」と言う事 なんだと思う。

本人にとっては今まで通り(いつものこと) だけれど、
それじゃ、毎日が不安定 だよね。

不安というより、落ち着かない? 『安心はできない』よね。
『何していいか、わからないんだもの。』 ふつうに先生の話きいてんのに。

そー思うと、学生生活のうちは 本人の意思だけでは、
緘黙を克服するのは、無理なんじゃないか?と思ってしまう。。

不安を取り除くには? 〜夏の母の試み〜

次男の不安を取り除くには。

毎日、同じルーティンの生活が送れること
 ⇨ 自分のわかる生活圏内で行動できること

もしくは、次男のわかる形での説明がもらえること
 ⇨ 先の見通しがたてられること

学生のうちは、なかなかハードル高そうだな。
先生の協力は欠かせない。

大人になれば、
・ある程度 苦手なことからは距離をおくとか
・できること好きなことに打ち込むとか
コントロールできるかもしれないけれど。
義務教育だったり、集団行動を強いられて評価されているうちは難しいなと。

そー思うとね。
今できることは・・?
先生に協力を求めるのは 今までもしてきてるし、このまま変わらないのか?
発達凸凹は、急には改善できない。

だったら、意識を変えること。認知行動療法か?
結局。病院かっ(笑)?

わからない、できないから、ダメなのではなくて。
不安、心配、どうしよう。ではなくて。

わからなくたって、できなくたっていいじゃん!

『上手に、周りの力を借りられるようになることが大切』

そー思えるように、意識を変えること。
助けを求められるようになること ⇨ 認知を変えること ⇨ 認知行動療法

病院に行くのが難しいなら、家庭でやってみればいい!

小さいころ、なんでもマイナス思考だった次男だけど。(昔の様子をアメブロに書いたよね)
今は、勉強しながら「冗談めかして、俺って天才」って言えるようになった。
だから、きっと 受け止め方は変えられる。

『自分はこーゆーことが苦手なので、手伝ってほしいと』伝えられるように なること。
それが大切だ。

というわけで、この夏は『認知行動療法の本』でも読んでみようかな。
まずは、簡単そうな本から(笑)

お願い上手になる

旦那の家系は、ADHD
(だと、私は思っている。本人たちの自覚は薄いが・・)

ADHD気質のパパをみていると。

よく冷蔵庫の 手前のものが目に入らず探せない
眼の前にあるのに。。

普通だったら、
「眼の前にあんじゃん!? どこみてんの!」
となってしまう状況だけど。

「俺、探すの苦手だから、探してくれない?」
 ⇨ 手伝ってくれない?

と、素直にお願いされると。
 ⇨ 受け止める側も、イラつかないよね

むしろ、『困っているなら手伝うよ。』という気持ちになる。

何が苦手で、何が得意か。自己理解を深めること。
自分の苦手を伝えて、お願い上手になること。

みいちゃんから、気づかされたこと

緘黙のみいちゃんは、母 (家族) の力でもって お店を開いたり色々なことをやっているけれど。
未だ、緘黙は改善されないよね。
好きなことをやってるハズなのにね。

 とは言え、お店の経営だったり、有名人になることで
 余計に、不安やプレッシャーを感じることもあるだろう。

『娘のために、少しでもできることがあれば・・。』

母の気持ちもわかる。
いろんな『葛藤があって、頑張ってきた結果』が 今なのかもしれない。
本当に、お母さん 頑張ってると思う。

だけど・・。
こんなこというと、叩かれそうだけど。
(あくまで、個人ブログなんで。。毒をはく。)

『ある意味、過保護なのかな?』って。ふと思った。
母がそーやってお膳立てをしてあげてるうちは、みいちゃんは変われない 気がした

 ⇨ この時の私は、みいちゃんについて全然知らなかったので、安易にそんな風に思ってしまった。
すみません(T_T)

そしてそれは、自分自身に対する気づきのようにも思えた。
・私も次男に過保護すぎやしないのか?
・子どもが自分で頑張る機会を奪っていないのか?
・子どもが「必要に迫られて変わろう」と思えなければ、克服できないのではないか?

 ⇨ 安心な環境を整えることが、『緘黙のセオリー』なんだけど。難しいところだ。

あとでわかった話。
みいちゃんも発達特性が強いお子さんで、うちとは雲泥の差だった。

みいちゃんの状態だったら、母の介入やお膳立ては ある程度必要 だと思ったし。
ここまで、形にしてきた みいちゃんの母はやっぱりすごいと思った。

逆を言うと、うちのようにグレーゾーンだからこそ。難しいところもあるのだけれど。。

ここから下は、みいちゃんのことを知らなかった私の最初の感想。

客観的にみていて。
母が頑張りすぎているんだよね。 
お母さんの気持ちはわかるし、私も同じことをしているのだと思う。

「人のフリみて我がふり直せ」じゃないけど。
客観的にみるからこそ見えてくることってあるよね。

お店を開いて、新しい刺激や取り組み、好きを伸ばすこと
みーちゃんにとって、プラスになることはたくさんあると思うのだけど。

それと同時に、みーちゃんは、母に守られているから。
そこから、自分の意思で抜けれない気がした。
 ⇨ 家族の築いた城では、緘黙を克服するために 自分を奮い立たせる機会はないのではないか?

みいちゃんのケーキ屋さんでの映像をみていて、そんな風に感じた。
(まぁ、テレビが入ってのことだから、ある程度はやらせ的なことがあるのかもしれないけど。)

でも、何が成功で 何が失敗ってわけでもないと思うし。
それは、みいちゃんの家族が悩んで頑張ってきた結果が今であって
現在進行系・・

みいちゃんにとっては、好きで得意なお菓子作りがあって
それを家族とともに形にした。
彼女の将来の進むべき道が形になっていることは、すごいと思う!

だけど、キツイことを言うと
いろんな取り組みの中で、未だ緘黙の改善には至っていない。

本来の目的の1つである緘黙を克服することは・・?
緘黙からの脱却には、まだ奮闘中だね。。

次男の課題

幸いにも、うちの次男は
みいちゃんに比べれば、緘黙の度合いはまだ軽いほうだと思う。

次男も、中学生になり 高校選択、進路、自立への道を
考える時期になってきた。 

そんな次男の最近の課題は、いかにして自立できるか
みーちゃんは、家族とともに将来の道を切り開いたけれど。

次男の場合。
グレーだからこそ。 みんなと同じ社会にいて。
ある程度は、自分で切り開いていかないといけない。

みいちゃんのように、『自分の道』を探すことができるのか? 

高校選びにさしかかっている ADHDグレーの長男をみていてもそーだけど。
将来に向けて、自己理解を深めること。
どうやって、苦手を補うか? 得意なことは何なのか?

そして、母の認知行動療法もどきで、緘黙次男の意識を変えていけるのか(笑)?

緘黙的には、スモールステップで自信をつけさせていくことが一般的なんだけど。
それには、「本人のやる気」と「学校」と「母の協力」が必要で。
学校の様子も把握しきれないし、正直 なかなか難しい。

だったら、今年は違う方法を試してみよう。
『母、やれるのか?』 
とりあえず、思いついたことは挑戦してみようと思う。

みんなと同じやり方でなくていいんだから。
子どもたちが今後、社会でやっていくにはどーすれば・・。

金曜から中学は夏休みに入り、
目下の悩みは、LD (学習障害)傾向の次男がいかにして
自分で勉強を進められるようになるかだな。。

発達であっても、なくても。子育てって大変ね。

そして、色んな気づきを与えてくれた、みいちゃんに感謝♡

           
     

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