2025年、新しい年を迎えましたね。
「さぁ、今年は何にチャレンジしましょうか?」というわけで、昨年末「子供の習い事 何がいい?」という記事をあげたのですが、今回はその続編。
「プログラミング教室」について、深堀りしてみよーと思います。
子育て前までは、約10年ほどプログラマーとして働いていた私の視点から、子どものプログラミング教室についてお話してみようと思います。
「プログラミング教室って、どうなのかな?」と思う方の参考になれば。
プログラミング教育って何? 目的は?
そもそも、プログラミング教育ってなんなのか?
小学校では2020年より必修化され、そのねらいは
- プログラミング的思考力を鍛える
- テクノロジーの仕組みへの理解を深める
- ITを活用する力を育む
- IT社会に積極的にかかわる人材を育む
ざっくりいうと、こんなところでしょうか?
プログラミング教育というのは、プログラムが組めるようになることが目的ではなく。
「論理的思考、解決能力、発想力等を養うこと」
確かに、将来 必要になる力というか。あるといい力だと思う。
マニュアル通りの機械的な作業は、AIにとって変わられるので、
- 自分で考えて動ける力
- AIを使いこなせる力
が必要になるからだ。
私自身、仕事で chatGPT に質問しながら作業をすすめることもあり、怪しいところもあるけれど使い方によっては、とても便利だ。決まり切った繰り返しの作業 や 調べごとなんかは、機械のほうが正確で早い。
長男がまだ小学生だった頃、キッザニアの壁に「将来、なくなると予想される仕事一覧」みたいなものが貼られてあって、胸がざわついた記憶があるけれど。
2024年時点で すでに人に変わって機械化された仕事。身近なところでいうと、
- スーパー、コンビニ、病院もセルフレジ
- ファミレスのオーダーも機械だし、配膳もロボットが持ってきてくれる
- ユニクロのレジなんて、カゴを置くだけで一瞬でお会計
➠ 商品をいちいちスキャンせずに、一発で精算してくれる
「何これー? どーゆーしくみ?」 と、超ビビった(笑) - 最近の各種お問い合わせは、チャットボットばかり・・
- 電話のお問い合わせも、まず自動音声で振り分けられてから。 (時間とられて、とても面倒・・)
- 銀行の窓口も事前予約が必要で、随分 人員カットだよね。。 (柔軟性にかけて、逆に不便)
便利だったり、逆に不便だったり!? 良くも悪くも、どんどん機械化が進出してきている。
そして、人件費は大幅にカットだ。
プログラミングという言葉が一般的になってきたけれど。ぶっちゃけプログラミングだって、的確な指示がだせれば 生成AI がスラスラ作ってくれるし。絵だって書いてくれる。最近は、動画編集もAIがやるようになってきたよーだ。
やば、どんどん仕事なくなるね。。
そう思うと、これからはプログラミングスキルよりも 生成AIとの対話力 が求められるのではなかろうか? 非エンジニアでも、プログラムを作れる時代はすぐそこまできている。
chatGPTの登場により、今 すごいスピードでAI が進歩している真っ只中。
今はまだ、そのAIを使いこなせる人が少ないのが現状。
だけど、子どもたちが大人になる頃には、仕事では AIを使うのがベーススキル になってるのかもしれないね。
これから求められるのは、昭和の時代のように「上からの指示に忠実に従える、指示待ちの人間ではなく。」 必要なことを考えて、AIに指示がだせる人。(AIはロボットなので、論理的思考にそって指示を出せること)
クリエイティブ性をもって、新たなニーズ、仕事を生み出せる人が必要ってことなんだろうか?
使われる人間ではなく、誰もが使う人間にならないと仕事はないってことか?
もしくは、AIを使わずとも人間らしさの追求というか、機械のいきとどかない仕事を極めること。なんかが、できないと、仕事はどんどんなくなりそう。。
便利な半面、大変な時代になったもんだ。
ウンチクめいてきたので、次は子どもたちのプログラミング教室って、実際どんなことをするのか?について触れてみようと思う。
プログラミング教室って、どんなことをするのか?
私の周りにも習っている子は、チラホラいる。でも、プログラミング教室ってお高いのよね。。
「どんなことをやるのだろう?」と 興味のあった母は、子どもに習わせるのは高いので (汗) まず、自分が教えるバイトをやってみた。 潜入捜査か(笑) 母は、元プログラマーです。
小学生の子どもたちが習うプログラミングというのは、マイクラにせよ、スクラッチにせよ。いわゆる、ブロックプログラミングってやつらしい。
ブロックプログラミングというのは、専門的なコード(英語みたいな奴) は書かずに、歩く、右を向く、ジャンプする といった命令のブロック (積み木みたいなの) をマウスでぴよーんと引っ張ってきて、ブロックを並べ替えながら「動作の順番を考えること」で一連の処理の流れを考える。
こういう条件のときは、こっちの処理。 それ以外は、あっちの処理とか。つまり、論理的思考を養うってヤツ。難しいコードはかかないし、ゲーム的なキャラクターを動かすので、子どももとっつきやすいというもの。
もう5年くらい前?になるけど (プログラミング教育の走りのときだ)、チャレンジタッチでも簡単なプログラミング教材を付属しはじめていた。
ただ、最近の子どもたちは目が肥えているので、低学年ならともかく チャレンジタッチごとき (失礼🙏) のプログラミング教材ではおもしろみを感じないかもしれない・・とも思う。 (最近はもっとパワーアップしているのかもしれないけどね)
ちなみに、ブロック プログラミングをはじめるには 小学校高学年 以降が妥当かな。子どもの成長段階を踏まえて、理解力もそーだし、集中力やいろんな意味でね。
子どもにプログラミングを教えてみた感想
そして、実際に子どもたちにプログラミングを教えてみた感想としては。
先生の手腕によって、子どもの習熟度はかなり差が出るだろうなー。
という印象。
それは、なぜか?
プログラミングって、いわゆる、模範解答はあるものの。答えは一つではない。
だから、間違いではないのだけど。。「無駄のないロジック」を組む力まで、気づかせて引っ張ってこれるかは先生の腕次第。
例えていうなら、2 x 3 = 6
2 + 2 + 2 = 6 でも、答えはでるわけで。間違いでもない。
だけど・・
2 x 3 = 6 と答えてほしいみたいな。
子どもの教室の場合。先生に求められるのは、プログラミングスキルというよりは、
子どもに対するコーチングスキルのほうが大切。
だから。
プログラミングに限ったことではないけれど、特に プログラミングの場合は、先生のコーチング力が問われるように思う。
ただ解答を押し付けるのではなく、
- 作り方は自由なので、「子どものやりたいこと」を いかに引き出せるか?
- 「最適解への気づき」を与えられるか?
が大切。
プログラミングって、いかに 処理の冗長性を省き、分解して組み立て直し、無駄なく 論理的に組み上げられるか!? 論理的思考を働かせられるかによってきれいなコーディングができるので、先生の引き出し方、ヒントの出し方など「過程が大切」なように思う。
そして、ただ与えられた課題をこなすというよりは、
- こうやったらどうなるだろう? こんなことできるかな? というひらめき ➠ 発想力、想像力
- わくわく感 ➠ 興味・関心・探究心
が、わかない子には継続は難しいと思う。
オンライン教室のリアル
プログラミング教室といっても形態はさまざま。 パソコンでの作業ということもあってか、場所を選ばないのでオンライン教室も多い。
メリットもあるものの、私個人の意見としては せめて子どもが小学生のうちは、リアルの教室のほうがいいのでは?と思う。
やっぱり、その場の雰囲気を感じるというか、空気感、お教室という緊張感も大切だと思うし。
- 集中して座っていられない子
- 遊びに脱線してしまう子
- もじもじして質問できない子
- わからなくて固まる子
- なんて質問していいのかわからない子
等々・・
プログラミング学習 以前に、学習する姿勢を問われる子が多い・・。特に、小学 4, 5年男子(笑)
塾まで固くないものの、基本 座学なので きちんと座って自主的に学習できるかどうかという基本が整っていない子は オンラインでの学習は生産性が悪いように思う。もともとの子ども素養により、個人の伸びはかなり幅がある。オンライン教室の場合は、特にね。
また オンラインの場合は、まれにPCや回線トラブルにより、授業が中断される場合もあり、親のサポートも必要になるケースもある。
そして、大人に教えることは好きな私だが、子どもの相手が面倒な私にはこのバイトは向かないことがわかった😓
プログラミング教室、やる? やらない?
というわけで、ここまで子どものプログラミング教室についてみてきましたが、
どんな子が向いているのか?
- 一番は、子どもが興味を持てるか? 〜 課題をやらされてる感の子はダメ 〜
- 自分で色々試してみれる子 〜 Try & Error を楽しめるか? 〜
- 一つのプログラムを作って、達成感やおもしろいと感じられるかどうか?
- 細かい作業に、熱中できるか?
- レッスンが終わったあとも、家で続きをやってみたいと思うか?
体験してみて、こんなことに刺さるものがあれば、やってみてもいいかもしれないな〜と思う。
関心があるなら、ともかく体験してみよう!
体験してみて「楽しいと感じ」られれば、地頭、考え方を養う意味でやってみるといいと思う。
というのも。
プログラミング教育というより。 仕事をしていても、やはり高学歴の子たち (仕事のできるヤツ)って、日常の中で あたりまえに論理的思考をしているんだよね。
ゴールからの逆算思考だったり、頭の中で条件分岐してあらゆるケースを想定して瞬時に判断する。思考を組み立てられて、いる いらないをその場でジャッジできるって大切だよね。
そして、子どもの習い事としてのプログラミングでは、
- 上手にほめて伸ばす。過程を大切にしてくれるところ ➠ 自信、自己肯定感
- 上手にヒントを出せる講師。自分の力で成し遂げる力 ➠ 達成感、自己効力感
を養える教室がいいと思う。
教室のブランドではなく、「先生の質」ね。
ITの習い事って値段も高いし、なんだかわからない部分も多いから まだまだ抵抗があるように思うけど。 こんな時代だし、スイミングや塾のように もっと気軽にやれるといいのにね〜と思う。
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