発達あるある 決められない、選べない

発達あるある 決められない、選べない

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今日で、3月も終わりです。 卒入学の季節です。うちの長男もこの春、無事 小学校を卒業しました。 おめでとう〜。

先日、我が家でこんな会話がありました。
母 : 中学生になっても、そろばん続けるの?
息子: えー、わからない。決められない。

そう、うちの息子は優柔不断。 決められない、選べないのです。

発達凸凹さんたちの中には、「決めるのが苦手」って子も少なくないと思います。 そんな優柔不断な子には、どう対応すればいいのでしょう?

今日は、「優柔不断って、なんでなの? どうすればいい?」ってことについて お話してみようと思います。

もくじ

優柔不断とは、どんな人がなりやすいのか?

① 発達凸凹さんの場合、特性的に決められない場合がある
② 脳の成長の過程で、一時的に決められない場合がある

① 「発達凸凹さんの場合」

発達凸凹さんたちの場合、特性的に決められないって子もいると思います。

それはなぜなのか?
・想像 (推測) することが苦手だったり、客観的に見る力が弱かったりするために決められないケース
・情報整理が苦手な子の場合、情報が多すぎて整理ができず、混乱状態になりやすく決める力そのものが低下してしまうケース

・ADHD の子の場合は、「注意や興味・関心が移りやすい」特性があるため、決めたことや行動がコロコロ変わってしまってい、つどつど 決めているのだけど、考えが変化しすぎて「迷っている」ように見えてしまう場合も

② 「脳の成長過程」について

優柔不断について、脳の発達の面からみてみたいと思います。
右脳と左脳って聞いたことがあると思います。

ざっくりいうと、
右脳とは イメージを司るところ ⇛ 感覚的な芸術肌タイプ
左脳とは 言語を司るところ ⇛ 言語化、論理的思考が得意なタイプ

右脳が得意、左脳が得意 個性はあるものの。 その右脳と左脳の発達レベルが同じくらいの人「優柔不断」という特徴が出やすいのだそう。左右のレベルが同じくらいってことは、「ぶつかってしまって決められない」って状態なのでしょう。

一般的には、右脳から育ち。だんだん左脳が追い抜いて発達します。

子どもたちを見ていてわかる通り、最初は右脳が優位なので感覚的に生きてます。

成長とともに、だんだん言語能力があがってきて左脳が使えるようになると、自我がでてきて「こーしたい、あーしたい」と意思を伝えられるようになる

つまり、感覚的にやってたものが理由づけができるようになるってことなんですね。
  ⇛ 世にいう「思春期、反抗期」 ってヤツです (左脳が発達してきて言い返してくる!)

左脳が発達して、右脳を追い抜いていくで途中で拮抗して、同じバランスになるときがある。その同じバランスのときに一時的に、「決められな〜い。」という時期があるということなのです。

まれに、右脳左脳、左右のバランスのいい人もいるようですが? 子どもが「どちらか決められな〜い」という場合は、成長過程の一時的なものとして さほど心配する必要はないとのこと。

また、女の子は言語能力の発達が早いので 9、10才くらいから左脳がおい抜いてきて、反抗的になってきますが・・。

男の子は、11、12歳前半くらいまで ボーっと感覚優位な子もいるらしいっす。 うちの長男は、後者のタイプですね(汗) 言語化がとても苦手です。

優柔不断な子の鍛え方

ここまで、優柔不断はどのようにして起こるのか?についてお話してきました。

発達凸凹の特性からくるものであっても、成長過程の一時的なものであっても対応は同じ。

そんな優柔不断な子には、どう対応すればいいのでしょうか? ここでは、優柔不断な子の鍛え方についてみていきます。

二択で決める

たくさんの中から選ぶのは大変なので、 選択肢は2つにする。二択を何度も重ねる。トーナメント方式で決めていくんですね。 このように、「意思決定の手法」を地道に教えてくいくことがポイントです。

4択だと選びにくい・・

・カレー、ハンバーグ、スパゲッティ、グラタン
どれ食べたい?
   ⇛ う〜ん、迷っちゃう・・

2択でトーナメント戦に

・カレーとハンバーグ、  どっち食べたい? ⇛ カレー
・スパゲッティとグラタン、どっち食べたい? ⇛ スパゲッティ

・カレーとスパゲッティ、どっち食べたい?
  ⇛ カレーに決定!

良いほうを選ぶのが難しければ、消去法で。

「カレー と ハンバーグ どっちがいい?」より、どっちが嫌? のほうが、選択が苦手な子は決めやすい場合も

良い方、悪い方どっちがいいではなくて、子どものやりやすい方で決めるといいです。

「あなたは、どっちがいいの?」と聞くと選べない子は、主語を別の人に。

今晩、(あなたは) カレーとスパゲッティ、どっちが食べたい?
 より、
お父さんなら、カレーとスパゲッティ、どっち食べたいかな?
 と聞いてみる。
子: お父さんなら、スパゲッティかな?
母: じゃあ、今夜はスパゲッティにしよう!

夕飯時に、お父さんに「今日は、○○くんが決めてくれたんだよね。」と返してあげれば 「おれ決めたんだ。。」となり、なお効果的。

「人のことなら決めやすい」ってことありませんか?

自分で決定する場合は、 「選ばなかったら、こーだったのにー」が捨てられない。心配、不安がつきまとって決められない。 不安、繊細な子に多いのだそう。

「選択させる = 判断すること」は責任をもつことなので、責任が負えない。そういう意味でも、他人事だったら少し気が楽に決められます。

また、脳の中で「私を処理する場所」と「他者を処理する場所」が ちょっと微妙にずれてるので決断しやすくなるということもあるそうな。

メリット、デメリットを洗い出す

もう一歩、突っ込んでみます。 意思決定の手法として、メリット・デメリットを洗い出すやり方もあります。

例えば、出かける、出かけないで 子どもがグズグズしてるとき。
 ・「行った場合」のメリット、デメリット
 ・「行かなかった場合」のメリット、デメリット
を提示

その上で、選ばせる。
子どもも、未来が予測できれば選択しやすくなりますね。

子どもは、今を生きる生き物なので 目の前のことしか考えられません(笑)
大人は経験値からも予測をたてて 計画、行動できますが、 子どもはまだ未熟なため、なかなか予測ができないのです。

大人が「選択肢 = 予測」をだして整理して、子どもに選択させる

これから中学生になり、部活の選択、高校の選択、 人生の選択をせまられていく息子です。 少しずつ自分の意思で、考えて選んでいけるといいですね。

まとめ

いかがでしたか? 今回は、優柔不断とは どういうタイプの人がなりやすいのか? と、その対処法についてお話してきました。

小学生の間、ずっと そろばんを習っていた息子です。 好きで続けていたものの、なかなか結果の出せない息子。 そろばんは、好きだけど・・。 中学になると、部活に勉強に忙しくなり続けていけるのだろうか? 決められない。。

息子の意見と母の意見を出し合い 折衷案をとった結果、もう少しだけ そろばんを続けてみることにしました。

ちなみに、そろばんって右脳を鍛えるんだとか?言われてますが。 右脳じゃなくて、左脳が弱いんだよー(笑)

参考書籍

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